SSブログ

ブライアンの新作 [音楽]

bw.jpg 
4月に入手していたブライアンウィルソンの新作。
G.W.で時間に余裕があって繰り返し聴いてる。
素晴らしい。 
 
ビーチボーイズ名義の前作「That's Why God Made the Radio」もそうだったけど、間違いなく60年代にピークのある彼・彼らが、それから50年を経てなお、この輝き。

客観的に見て、作品の質も声も、全盛期と何ら劣るところなしと感じるのだが、どうしてこんな事が起きるのか?不思議だ。

ブライアン本人の作品なんだから当たり前だけど、いかにもビーチボーイズ的なハーモニーや展開に、まるでビーチボーイズがずっと継続していて、2015年の今、時代に合わせた作品を送り出したかのような感じを持ってしまう。

もしこれにジェフベックのギターが入って、ラナ・デル・レイとのハーモニーもあったらと、想像してみるのも楽しい。 

国内盤買ってみた [音楽]

ベルセバの新アルバムが出たので、少し考えた後で今回は国内盤を購入してみた。
洋楽の新作の場合、アナログ/輸入盤CDで迷う事が多いのですが・・・
新作の国内盤CDを買ったのは随分久しぶりな気がする。

ベルセバ中.jpg

去年1年間に購入したCDを確認してみた。
全部で22枚購入。その内訳は・・・

①新品輸入盤 4枚(全部クラシック)
②新品国内盤 4枚(クラシック2枚、J-POP2枚)
③中古国内盤14枚(ほとんどJ-POP)
 
※ 意外な事に去年は洋楽ポピュラーのCDというものを1枚も買ってない。というか洋楽はアナログレコードでしか買っていないわけで...。
 
最近はヤフオクだのAmazonマケプレだのを利用して中古CDを買う事が増えた。
今では昔みたいにCDを使って音楽を聴く人がいない。CD買ってもPCに取り込んで終わりとか。だから中古市場に流通しているものも驚く程きれいなものが多い。気をつけて探せば、新品と見紛うような状態のものが定価の50%~10%くらいの価格で見つけられたりする。一度そういう買い方を覚えてしまうと、新品国内盤CDを三千円近く払って購入するなど阿呆らしくなってしまった。
 
♪ 
自分は今もレコードやCDで音楽を聴くのが好き。ハイレゾだろうがなんだろうがデータ音源はセカンダリーの扱い、興味わかず。実際のメディアを取っ替え引っ替えしてして聞くのが楽しいし、そこで実際に回っているものから音楽が再生されている事に安心を感じるというか。
上手くは言えませんけど、規則性とか反復とか響きとか、回転と音楽というものの間に形而上学的な意味での関係性を見ているような気もする。まあ実際は、子供の頃からレコードの回転を見ながら音楽を聴いていた刷り込みからくるものなんでしょうけど・・。
 
♪ 
ちょっととりとめもない話ですが、久しぶりに見た国内盤のパッケージがなんだかとても新鮮だったので、記事書いてみました。それではまた。


聖子ちゃん、というか彼女は年上なんだけど [音楽]

松田聖子のアルバムがSACD化されるのだとか。
まだ再発商法続けてるのか、もはや過去の遺産を食いつぶす事しか出来ないんだな、この業界は!等と思いながらも、それはまあさておき、SACD化タイトルの一つ、デビュー作の「スコール」を引っ張り出して聴いてました。自分は松田聖子のファンだったつもりはないですが、なんだかんだ彼女のアルバムが20枚近くレコード棚に収まっているわけで、やっぱりファンなんだろうな。
 
 P1000505.jpg
 
このデビュー作については、彼女がまだ喉を悪くする前の作品で、上へ上へと突き抜けてくような声の伸びがなるほど圧巻です。

80年代前半の松田聖子の勢いは凄まじかった。歌番組の一位の常連。テレビラジオ雑誌で顔見ない&声聞かない日はない感じで、メディアを席巻どころか制圧のレベル。

それまでの歌手(アイドル含む)といえば、きちんと訓練された歌の上手さが絶対の基準で、上手さで劣ると歌手としてもランクが落ちるみたいな感じだったが、彼女の場合にはそういう基準を超えて、ただ天性の声と、ポップソングを魅力的に聞かせる強力なセンス(=これも歌の上手さだが)で勝負できた感じ。その才能にほれ込んで、ニューミュージック系の大御所が我も我もと楽曲を提供しまくってたし・・・。結果、一級のポップス作品が残されているわけですけど。

ぶりっ子なんて言葉も生まれましたが、振り返ると彼女の出現以降、まさに彼女の出現によって、世の中にキャンキャンした声とかキャピキャピした感じというものが出てきたように思う。

綺麗に見せるためでなく可愛く見せるための化粧・髪型。自ら主張する可愛さみたいなものは松田聖子登場以前もあったんだろうか。カワイイの概念の誕生、今に通じるカワイイ文化の始まり。1アイドルが日本社会に与えた文化的影響の大きさという点では並ぶ者がいないのではないか。

レコード聴きながらジャケット見ててそんな事考えました。まさにまさに№1アイドル。 

CYHSY [音楽]


大切で大好きな友達から久しぶりに便りをもらった気分になったよ(^^/。
http://www.clapyourhandssayyeah.com/


nice!(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

それでもあまり不便に感じない [音楽]

新宿タカシマヤのHMVが閉店なんだって。

ここ1年のことを考えたら、普段よく行く池袋でも、

・WAVE西武百貨店      ⇒閉店
・HMVサンシャイン60通り ⇒閉店
・HMVメトロポリタンプラザ  ⇒売り場縮小
・RECOFAN               ⇒フロア縮小

と大型チェーン店の閉店・縮小が相次いだ。CDって売れてないんだなと思う。

音楽パッケージソフトの売上が毎年1割ずつ下がっている事については、娯楽が多様化したからだとか、魅力的な新譜タイトルがないからだとか、違法ダウンロードの影響だとか、音楽配信が普及してるからだとか、いろいろと言われてますが、決定的な理由というのは、音楽をデカイ音でスピーカーで鳴らすなんて事が今ではカッコ悪い(ダサい)事だと思われてるからじゃないのかなと私は思ってます。

興味のない人にとっては音楽って時間的に連続したノイズでしかないわけで、隣戸・近隣からそんな音が聞えたらやっぱり面白くない。少なくとも都市部に暮らしている限り、周囲に一切聞えない音楽の聞き方というのはなかなか難しいわけで、そういう事を皆がうすうすと考え始めてしまったからじゃないかなと。個人の権利こそ絶対、の社会。

だからポータブルプレーヤーでヘッドホンで聴く分には全然OK。その場合あえてCDを買って持っている必要はない?

こんな流れで今後2~3年もすると「店舗でCDを買う」という行為が、今の古書とかフィギュア等と同様に、一部の好事家を対象とした専門店でしかできないものになりそうな気がします。CD買うのにわざわざ御茶ノ水・秋葉原に行くとか・・・。

時代の流れというのか・・・個人的にはそれでもいいような気がしますけど。レコードは既にそうなってるし。

最近はわりと小さめの音量で音楽聴いてます。
 

サザエさん [音楽]


RIMG0366.JPG

週末から一体何回「サザエさん」聴いたのやら。。。

松永良平さんのブログで知った「サザエさん」のシングルCD。
読んでたら無性に欲しくなってしまい、たまらずポチりました。
 
この曲のフルコーラスを聴くのは初めてで、4番まであるとは全然知らなかった(テレビで流れてるのは1番と3番)。さらにはエンディングテーマ(サザエさん一家)は寸劇仕立てだし・・・。

何十年も耳にしてきて今になってこんな新たな発見をするとは(感動!

そして・・・なによりも・・・
 
ブログに書かれていた通り、テレビの音でなくオーディオセットで聴いてみるとよくわかる、バックの演奏陣のなんと素晴らしい事。チャッチャッとしたギターのリフ、ドラム・ベースの有機的なグルーブ、ホーン、ストリングス・・・本当にブッカーT&MG'Sみたいだ!

日本で知らない人はいない、多分(いや間違いなく)日本で一番ポピュラーな歌が実はスタックス・サウンドか、というこの事実。なんてカッコいい。


RIMG0362.JPG
曲への新しい発見もさる事ながら、92年発売CDの新品在庫を普通にカタログしているアマゾンもすごい。メディアは当時の5センチCD。CDプレーヤーにセットすると・・・なんか変だ。


ALEC OUNSWORTH 2点 [音楽]

大好きなバンド、ClapYourHandsSayYeah(長いので以降CYHSY)。

2005年末(1st)、2007年初頭(2nd)と発表されたアルバムが、どちらも最近(2000年代)のロック作品では一番かと思えるお気に入りで、続く3作目を心待ちにしていた。が、以降、新作のニュースが全くはいってこない。

メンバー間で仲違いでもしたのかこのまま解散か?と、時々オフィシャルサイトをチェックしていたところが、ライブ活動に関してはあちこちで頻繁に行われているし・・・活動停止という事ではなさそう。もしかしてよくありがちな才能の枯渇というやつなのか?・・・等と気にしていたところが、中心メンバーALEC OUNSWORTHのソロ作2点が立て続けにリリースされた。

RIMG0278.JPG

1つめはCYHSYとは別のバンドプロジェクト”FLASHY PYTHON”の「SKIN AND BONES」。タイトルとジャケットから受ける印象そのままに、CYHSYと比べれば普通にロック的な、エッジを立てた印象。なるほどこういう感じの音はCYHSYでは出せなかったのかも知れない。

※サイト(
http://www.pythonspalace.com/)では、8月頃から全曲ストリーミング試聴が可能になっていて既に何回か聴いていたけど、CDで改めて聴いてみると印象がかなり変わった。PCのスピーカーで聞いているだけだとよくわからない部分がやっぱりある。


*
う1つがソロ名義の「MO BEAUTY」。手練のミュージシャンを集めてニューオリンズ録音・・・との事。CYHSYともFLASHY PYTHONともまた違い、風変わりな部分が若干抑えられていますけど、よく聴いてみるとやっぱり個性的。「SKIN AND BONES」と同じ曲が1曲収録されてますが、何回か聴いてやっと「あれ?これ同じ曲?」と気づきました。アレンジの違いだけでかなり印象が変わる。

RIMG0282.JPG
”変なおじさん?”を思わせるジャケットも素敵です(誰?。


どちらも表面的なスタイルに違いはあれど、ALEC OUNSWORTHの作る楽曲と歌(声と歌い方)の魅力というのはCYHSYとなんら変わらない。耳に残って後から口ずさんでしまうメロディ(かなりひねりアリ)と、個性的だけどとても自然に感じられる不思議な声。

歌手としてはいい声ではないから・・・というわけでもないのだろうけど、この人の歌声、自分の声のようにとても近しく感じられるというか、構える事なく素直に聴く事が出来る。こういうのは単に自分との相性なのかな?よくわかりません。



ソロ作を聴いてみて、ClapYourHandsSayYeahならではの魅力というものも改めて再認識した。さんざん記事に書いたCYHSYの演奏の面白さはCYHSYでしか出せないのだという事がよくわかる。

という事で、ますますClapYourHandsSayYeahの新作が待ち遠しくなってしまった。早く出して下さい。



レオンハルト [音楽]


バッハ作品、もしくはその演奏の本質を捉えたという点で、自分にとっての最高のバッハ弾きというのはグールドであり、極端に
いえばバッハの鍵盤作品についてはグールドの演奏だけ聴く事ができればいいというところがある。

唯一の不満というか不足点があるとすれば、それはピアノによる演奏である事。ピアノによるバッハが駄目だというわけではなく、やはり同時代の楽器(チェンバロ)による演奏が基準としてはあるべきだなと思っていて、”ピアノだけ”というのは少し違うかなという気もする。


 RIMG0101.JPG
 
先日レオンハルトのバッハ作品BOXセットを見つけて購入した。CD20枚組みで1枚あたり500円という格安のセット。バッハ演奏の大家レオンハルトの集大成をこんな簡単に手に出来て良いのか?と少し複雑な気持ちにもなったが、今は良きにつけ悪しきにつけそういう時代なのだから仕方ない。

これまでチェンバロによるバッハは、限られた作品しか聴いていなかった。ピアノで聞き馴染んだ楽曲についてチェンバロの音色ではどんな感じを受けるのか。そんな事を考えるだけでも楽しい。


ありがとう、キヨシロー [音楽]


キヨシローの告別式(葬儀式)に行ってきた。
どうしても行きたかった。

***
中学3年の冬休み、近所に住む同級生のS君が「これ、聞いてみろよ」とくれたカセットがRCサクセションの「ラプソディー」。その頃はまだ、普通にカッコいいものがカッコいいと思っていた頃で、”キモちE~”とか”ボスボスボ~ス”とか言ってる歌詞はどうなんだ、声もちょっと変わってる、名前も変わってる、カッコいいんだか悪いんだか・・・などと思いながらも、それまで自分が知らなかった種類の魅力を感じてRCのファンになった。それから「シングルマン」も「PLEASE」も「BLUE」もどれもテープが擦り切れるほど聞いた。

高校1年の秋、地元にRCがやってきた。クラスの友人達と「見に行くぞー」とライブを観に行った。300人規模の小さな県民会館でのオール・スタンディングのライブ。ステージとも呼べないくらいの低いステージ、すぐ目の前10mくらいで、キヨシローが右へ左へ動き回ったりしてるものだからもう最高。実はそれが初めてのロック・コンサート体験。私は昔も今もライブで飛び跳ねたりする事は出来ない人だけど、その夜のライブはそういう事に全然抵抗を感じなかった。本当に楽しかった。

高校時代の音楽好きの友人たち。普段好んでいる音楽はバラバラでも、RCだけは特別で皆が大好きだった。RCが好きというだけで根っこの部分では皆同じなのだと理解できた。他には全く共通点がないやつとでもRCが好きというそれだけで友達になれる気がした。真っすぐさとか元気さとか・・・あの時期にキヨシローの歌を好きになるという事がなければ、自分は今よりもっとつまらない人間だったような気がする。


RIMG0079.JPG

ありがとう、キヨシロー。あなたはキング・オブ・ロックです。


nice!(5)  コメント(12)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

図形の音楽 [音楽]

score2.jpg

かねがね思ってるんですがバッハ作品は音楽というより幾何学に近いところがあって、
いうなればそれは図形の音楽化なのだと思う。

だから(ただ弾くのも難しいけれど)それを音楽的に弾くのはとても難しい。
つくづく不思議な音楽です。

♪ ♪

いや、そんな偉そうな話しではないんですけど・・。


nice!(5)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。