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よくわからないものだった [レコード]


そもそもが過去の出来事を後追いでレコード記事として書いている時点で、もはや結末は見え見えなわけで、なんだか記事として白々しいなあと思いながらも始めたものは終えねばならない(w

という事で簡単に書いてしまうと、クリーニング後に聞いてみたところ、ノイズはほぼ完全に解消されていました。

いろいろ考えた結果、「やはりこれはプレスミスでクリーニングでは改善しない!」と一旦は諦めて、それでも、もしかしてと淡い期待を抱きながら聞き始めたところが、どこまで聞いてもノイズが出ない。何故だ?

嬉しい結果ではあるんですが、なんだか狐につままれたような感じです。

結局のところ、なんらかの異物が付いていたのかという事になるわけですけど、かなりの広範囲にわたって、肉眼では見えない形で(つまりレコードの溝にきれいに収まる形で)異物が付着していたとはちょっと考えにくい。

製造品質の問題(バリのようなもの、カスのようなものが残っていて、それが取れた?)としか言えません。

レコードはやっぱり難しい。




紙面が余ったので、今回のレコード(ヌブーの演奏)の感想を少し。

この録音を10年以上前に初めて聴いた時、そもそもクラシック音楽の聴きどころも知らず、楽曲自体も初めて聞くものだったにも関わらず、全曲を通して聴く事に集中させる、
ヌブーの強烈な演奏に驚いた。

- 弾ききっているとでも表現できるのか、少し荒々しさすら感じる力強いフレーズ
- 驚くべき集中度(テンションの持続)

プロのソリストだから、すべからくそういう特性は持っているはずですが、そのレベルが誰が聞いてもわかるぐらいに際立っているという事なのだろうと思う。荒々しさというのは雑だというわけではなく、あまりの集中によって逆に制御不能な部分が出来てしまっている凄みとでもいうのか・・・うーん、上手く表現できません。

この録音というのは自分にとって、クラシック音楽のある種の面白さを知って、音楽を楽しむのにジャンルを意識しなくなった、そんなきっかけのひとつなのです。だからこそ、こんなに長々と書きたくなったという次第。

改めて聴いてみて、やっぱりこれは間違いなく世紀の名演です。クラシックを聴かない方(特にロックを中心に聴かれる方。自分がそうだったので...)是非是非一度聴いてみて下さい。


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