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届いたレコードは [レコード]


海外オークションは厳しい。

オークションの終了時刻というのは大体一日の終わりに設定されることが多かったりしますが、欧米で一日の終わりというのは日本では早朝(というか真夜中?)なわけで、絶対手にしたいレコードの場合は普段は寝ている時間に起きている必要がある。大抵終了直前につわものどもが雨後の筍よろしく出現してくるので・・・。

というわけで今回のレコードも朝、普段より2時間も早起きしてチェックしてました。本当にサラリーマンか?


RIMG0036.JPG
到着したレコード。開封して盤面を見たところ中古とは思えぬ物凄く綺麗な状態。針未通といってもおかしくないほど。これぞニアミント。

ずっと探していたレコードを苦労して落札し、そして無事届いたものがとても良い状態だったので、嬉しくなって「ありがとうオルテガさん(出品者の名前)」などとニコニコしながらターンテーブルに載せて聴き始めた。見た目通り殆どノイズもなく素晴らしいコンディション。さらには評判どおりの素晴らしい音質。

ところが・・・。

A面の後半(第1楽章のクライマックス)に差し掛かったところ、突然キュキューィというこれまでレコードでは聞いたことのないノイズが数秒発生し、びっくりしながらしばらく聴いていると同じようなノイズが現れては消えて・・・。

針にホコリが掛かったような感じのノイズの出方なので針先を確認するも異常なし。その後もノイズは断続的に発生し、さらには数秒~数十秒にわたって音量が極端に小さく(殆ど無音状態に)なったり戻ったりの繰り返し。

・・・・。

A面終了後、盤面を確認しても全く問題が無い。本当に綺麗でピカピカ。一応針先を掃除してB面も続けて聞いてみたところ、部分部分でA面と同じような症状が。

凹んだ。


これまで何百枚も中古レコードを見てきて、中古レコードの状態の見立てにはそれなりの自信を持っているつもり。どんな感じのノイズならばどういうクリーニングでどれくらい改善できる、もしくはクリーニングでは改善しない・・等が今ではなんとなく予想できますが、こんなケースは全く初めてで困惑してしまった。

キズによるノイズではないし、ゴミ・ホコリによるノイズでもない。とすればプレスミス?

部分的に(例えばA面の3曲めだけに)ノイズが出るような場合、その部分だけ我慢すれば許容出来ますが、全般に渡って連続的・断続的に音がおかしくなるのはつらい。とても音楽として楽しめるものでない。ジャンクだ。

見た目は綺麗で再生も最初は問題なく途中からノイズが出る。もしかして出品者はこれを承知で出品したんじゃないのか。きー。

厄介なのはこれはアナログレコードであり、海外からの入手だという事。
少なくとも見た目には一切問題がなく出品説明以上の状態であり、返品可否の基準になる針飛びが起こるわけではない。装置のせいだと言われれば交渉はかなり難しい。そもそもそんなやりとり英語で出来ないよー。というか泣き寝入り?

すごく楽しみだったレコードなのに何たる不運。

・・・・。

もしかしたらプレス時の剥離剤か何かが何周にも溝に沿う形で大量に残っているだけかもしれないと、一縷の望みを託して丁寧にバキュームクリーニングを行って、翌日もう一度確認する事にしました。そんなに都合のいい話があるわけない。どう考えても望み薄ですけど・・・。

翌日は会社でも何食わぬ顔で仕事をしながら、あれはどういう状態なんだろうとずっと考えてました。重ね重ね普通のサラリーマンとは思えません。どうもすいません。

という事で、また長くなってしまったので、ここでまた記事を一旦切ります。
一体何故こんなに長々とした記事になってしまったのやら。。。


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