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聖子ちゃん、というか彼女は年上なんだけど [音楽]

松田聖子のアルバムがSACD化されるのだとか。
まだ再発商法続けてるのか、もはや過去の遺産を食いつぶす事しか出来ないんだな、この業界は!等と思いながらも、それはまあさておき、SACD化タイトルの一つ、デビュー作の「スコール」を引っ張り出して聴いてました。自分は松田聖子のファンだったつもりはないですが、なんだかんだ彼女のアルバムが20枚近くレコード棚に収まっているわけで、やっぱりファンなんだろうな。
 
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このデビュー作については、彼女がまだ喉を悪くする前の作品で、上へ上へと突き抜けてくような声の伸びがなるほど圧巻です。

80年代前半の松田聖子の勢いは凄まじかった。歌番組の一位の常連。テレビラジオ雑誌で顔見ない&声聞かない日はない感じで、メディアを席巻どころか制圧のレベル。

それまでの歌手(アイドル含む)といえば、きちんと訓練された歌の上手さが絶対の基準で、上手さで劣ると歌手としてもランクが落ちるみたいな感じだったが、彼女の場合にはそういう基準を超えて、ただ天性の声と、ポップソングを魅力的に聞かせる強力なセンス(=これも歌の上手さだが)で勝負できた感じ。その才能にほれ込んで、ニューミュージック系の大御所が我も我もと楽曲を提供しまくってたし・・・。結果、一級のポップス作品が残されているわけですけど。

ぶりっ子なんて言葉も生まれましたが、振り返ると彼女の出現以降、まさに彼女の出現によって、世の中にキャンキャンした声とかキャピキャピした感じというものが出てきたように思う。

綺麗に見せるためでなく可愛く見せるための化粧・髪型。自ら主張する可愛さみたいなものは松田聖子登場以前もあったんだろうか。カワイイの概念の誕生、今に通じるカワイイ文化の始まり。1アイドルが日本社会に与えた文化的影響の大きさという点では並ぶ者がいないのではないか。

レコード聴きながらジャケット見ててそんな事考えました。まさにまさに№1アイドル。 

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