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TD160 [オーディオ]

またレコードプレーヤーを増やしてしまった。

レコードプレーヤーというのは、その性格上40センチ×45センチくらいのスペースを絶対に必要とするものであり、「狭い部屋にこれ以上置いてはいけない最たるもの」の扱いだったのですが、出物を見つけてしまって、つい・・・。

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独トーレンスのTD160MKⅡ。LINNのLP12の祖でもあるTD150の後継モデル。76年発売だからパンク・ニューウェーブムーブメントの頃の製品か。自分の好きな音楽を当時のレコードで当時の製品で聞く。これ最高かと・・・^^;。
ビンテージとはいえないまでも30年以上経過した製品であり、メンテナンスは相応に苦労するかも。

TD160はLP12同様にサブシャーシをシャーシーから吊り下げるフローティング構造で、ターンテーブル部とトーンアーム部がフワフワと揺れる・・・はずなんですが、どこかで固定されているようで機能していない。マニュアルを見るとセットアップ手順として裏面にある穴からボルトを回せと書いてありますけど、構造を把握もせずにネジ・ボルトの類をイジると大抵ロクな事がない。さらにスピンドルオイルの状態を確かめようとしても金属のフックでプラッターが一定の高さ以上は上がらなく(抜けなく)なっている。

・・・・・。

仕方ないので中を覗いてみる事にした。

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底板に貼ってあった注意書き。
「開けるな!」と書かれても・・・開けないと中の構造がわからないし・・・。

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底板を外して裏側から見た内部構造。写真右上がモーター。右下が回転数変更レバー。
メインシャーシーの上(実際は下)にあるのがサブシャーシで、そこにトーンアーム部とスピンドル受け部がある。
サブシャーシの左上、右上、下のサスペンション部で高さ(水平)とフワフワ感(Bounce)を調整する。
構造は結構単純。でも単純さゆえに調整は難しそう。
 
引越しなど移送時用に、右端・左端の木枠についてるボルト(銀色)でサブシャーシーを固定する仕組みになっていた。これをリリースする事でサブシャーシーのサスペンションが機能する。

スピンドル部の左側にある台形状の金具が表側でプラッターを固定するフックとなっている。はて?スピンドルオイル補充って本来ユーザーがするものではないという思想なのかしら。これを外さないとプラッターを抜くことが出来ないんですけど。

(中略)

という事で、無事(というかとりあえず)セットアップ完了。
適当な置き台を用意して適当に設置。

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フローティング構造についてはレコードの載せ替えやアームの操作時にもフワフワと揺れるため慣れないと結構扱いにくい。効果の点では微振動には強そうですけどターンテーブル本体がドンと動くような振動には効果が無い(針が飛んだりする)。という事で土台はかなりしっかりしたものにする必要がありそうです。当たり前ですけど。


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アームはSME3009imp。トーンアームというのが総じて調整項目が多いものですけど、SMEのアームにはナーバスな部分が多く調整は確かに難しい。調整次第で最悪レコードの状態に影響を与える事だってあると考えるとつい時間を掛けてしまいます。

ああでもないこうでもないとアーム調整をひたすら繰り返しちょっと疲労気味に。どちらかというとソフト派の自分には、ほどほどメンテフリーな部分というのが重要なのかも、等とチッコリーニのサティを聴きながら考えてしまいました。オーディオ趣味&機械いじりとしては面白いんですけどねえ。




以上は先月書いていた記事。なかなかオーディオ的な記事なので「下書きフォルダ」からアップしました。その後も、アームのシェル面の傾き疑惑(⇒解消)とか、プラッター回転時の異音(※)調査とか・・・機械としてのレコードプレーヤーというものはやっぱり面白い。

※1周に一回、規則性をもって”チッ”という機械式腕時計が発するような種類の音がする。本体に耳を近付けて意識を集中して始めて聞える程度のごく小さな、むしろ良い感触の音なんですけども。無音である事に越したことはない・・・(未だ原因特定できず。。。

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