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レコードの音のひみつ [オーディオ]

CDとレコードの音の違いやレコードの音の良さ(立体的であるとか生き生きとしている事)の理由についていろいろと考えたりする事が多いのですが、先日すごく参考になった記事があったので紹介します。

先頃発売されたソニーウォークマンの新モデルに搭載されているイコライジング技術(バイナルプロセッサ)について、かないまるさんが説明されているもの(以下リンク)。

https://www.sony.jp/feature/products/vinyl/


ごく簡単に要約すると…
ひとつは、レコード再生時、トーンアームの共振やレコードのノイズ(ホコリ、傷によるものでない類のサーフェイスノイズ、スクラッチノイズ等)によってスピーカーやヘッドホンの振動板の初動感度(動き始めの動きやすさ)が上がり、その事によって音が良くなっている、というもの。

もうひとつはスピーカーからの音圧による振動の影響を(レコード盤やプレーヤーが)受けて、音の盛り付け効果(化粧?)が行われている、というもの。

(で、これらの効果をソフトウェア的に再現したものがウォークマンの「バイナルプロセッサ」なんだそうです。曲解している部分があったらすみません。)

なるほどそれなら、トーンアームの材質による音の違いとか、輸入盤の方が国内盤より音の彫りが深く感じる事とか(→総じて輸入盤の方がプレス品質が悪い(ザラザラしてる)から逆に音がよくなる(初動感度が上がる)のかな。。。)事とか腑に落ちる事がたくさんある。読んでてすごく説得力のある内容でした。

もちろん記事内で触れられているカートリッジの楽器的なふるまいとか他にたくさんの要素はあると思いますけど、レコードの音(の良さ)について、こんな風に科学的な因果関係として説明されたものを読んだのは多分初めて。自分が寡聞なだけかも知れないですけど。海外のオーディオ記事ではあったような気がしますが何せ英語力がなくて理解不能でした。。。

以前テクニクス開発の本を読んだときにも思ったのですが、音、音質に関する現象って目に見えないもので曖昧模糊とした話しとか表現に終始しがちですけど、実際には物理現象とそれを受け取る感覚、さらにはその2つの関係性で生まれるもので、実は不思議な事でも説明出来ない事でも無いのかも知れない。大メーカーが研究開発にコストと時間を掛ければ何だってわかるし出来る。というかそうやって製品開発しているわけですが。

特に結論はないのですが、科学的であることって素晴らしい、という話しでした。。。


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