SSブログ

ハンダ付けリベンジ [オーディオ]

今をさかのぼる事ウン十年。中学校の技術工作の授業でハンダ付け学習があった。課題は与えられたラジオキットを完成させるというもの。今考えればハンダ付けのイロハも知らずにいきなりそんなのやっても上手く出来るわけないじゃん!と思うわけですが、とにかくその時はそういう授業だったんだから仕方ない。

何回かの授業時間をかけて、部品を基盤に取り付け(ハンダ付け)して組み立てて・・・面白かったのかつまらなかったのかも覚えていないんですが、とにかくなんとか出来上がった。

が・・・。

一応完成はしたものの、これがウンともスンとも言わない。ハンダ付けに問題があるのか、どこか結線が間違っているのか。電池を交換したりツマミをいくら回しても音が出ない(当たり前だ)。

埒があかないので次の授業で教師に見てもらおうと持っていった時の事。担当教師の表情がみるみる曇っていった。

「こりゃまた、なんて汚らしいハンダ付け・・・」
「うーん、なんて不器用な生徒なんだ・・・」
「困ったなあ・・・」


言葉で言われたわけではないんですが、感受性豊かだったワタシは教師の頭の中にそのようなフキダシがもくもくと出ているのをその表情から読み取ってしまい大いに凹んでしまったのである。
凹んでる間に教師は「ハンダづけが悪いから・・」と一言いって問題箇所をさっさと直し始めちゃってるし・・・もっと凹んだ。

それ以来、その一件が心の傷となり、電子工作(ハンダ付け)というものは自分の中で、「苦手なものベスト10」のひとつになってしまったのである。


ついでに書くと、パソコン通信の全盛期、ポータブルモデム用の電源ケーブルを自作(PCのPS/2ポートから供給)しようとしてモデムの基盤をガラクタにしてしまった事もあるんですが・・・(笑。


********

RIMG0263.JPG

時は流れてウン十年。こんなものを入手してしまった。
エレキットのTU-879SK(※)。真空管アンプキットです。

※エレキットのカタログモデル(TU-879S)の限定バージョン。オリジナルの方はいろいろな規格の真空管を差換えて音の違いを楽しめるそうですが、”SK”の方はKT-88専用(KT-88の特性を最大に生かせる部品を使用?)の為に、差し替えて楽しむ事は出来ない。まあ、どうせ差換えはしないし、見た目でKT-88が刺さった姿が一番カッコ良いしで、これにしました。


126825835_1.jpg
*完成時写真(某通販サイトより転載。


自分がものすごく苦手なハンダ付け&工作が必要なアンプキットを、何故に買ったのかといえば、以下の理由に他ならない。

  • 真空管アンプに興味を持った。
  • いきなり高額のものは買えない&買いたくない(とりあえず”お試し”の意味もあるので)。
  • 自作キットなら安いじゃん。
  • 自作すれば少なからず電気回路の知識も得られるじゃん。
  • 自分には難しそうだけど、ネット上ではたくさんの人が作ってるし、まっ、大丈夫だろ。

早く作ってみたいのですが、これまでの長年の苦手意識を克服する必要もあり、今回はアンプ完成に至るまでの壮大かつ緻密な計画をたてているのである。

1.ハンダ付けの基本をマスター(ビデオ、教則本利用。秋葉原のどこぞの教室へ突撃?)

2.簡単な電子工作にチャレンジ(子供向けの電子工作キットでハンダ付け練習)。
3.これ(アンプキットの製作)。


たかだかアンプキットの製作だろ(慣れた人だと半日くらいで完成するらしい)という気もしなくもないですが、自分が出来なかったもの、苦手意識のあったものを克服する為には、その為の方法・手順・計画というものを自分で考え(これ、重要!)、それを実行した結果として完成した、という事にする必要があると思うのである。なおこの方法は自己啓発好きなビジネスマンなら誰でも知っている「成功体験」と同じものである(多分。。。


RIMG0270.JPG
*箱を開いて部品を見ただけで引いてしまった・・・( ;´・ω・`)


という事で、無事に完成したら製作記事になる予定です。
上手く出来なかったら・・・この記事はなかった事にして下さい(笑。


nice!(5)  コメント(12)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 5

コメント 12

kumimin

ハンダと聞いてうずうず♡
分解も好きですが、ハンダ付、銀色の固まりをぽとっと落とすとプチっと固まるその美しさが好きです=^^=
マジでハンダ付の内職をしたいと思った時期もありましたが(^^;
やっぱりハンダはその色と形が命?音が鳴るならないは私にとってはどうでもいいポカッ (._+ )☆\(-.-メ) ォィォィ
by kumimin (2009-09-06 13:52) 

kumimin

Twitter始めました=^^=
by kumimin (2009-09-06 14:04) 

ふじのしん

>kumiminさん
準備の為にハンダづけ・電子工作に関する書籍をいくつか読んでます。それに照らしてみてkumiminさんのコメントは・・・なんだかハンダ付けの「心」を理解していらっしゃる!・・・と思いました^^。
富士山の形に美しく・・・結構奥が深そうなものですよね。
by ふじのしん (2009-09-06 18:25) 

ふじのしん

>kumiminさん
フォローありがとうございます。「Bujiさん」で始めては見たものの、イマイチ何に使うものなのか理解してません。という事でとんちんかんなところがありますけど・・・よろしくです。
by ふじのしん (2009-09-06 18:28) 

fop

私は前職(といっても既に20数年前)で
電子回路の設計をしていて、その試作で
実際にプリント基盤に部品を取り付けてましたから
一応ハンダ付けはできるのですが
それこそここ20数年はやっていません。
なので、今は素人です。

が、組み立てキットの写真を見て
私もムラムラときました(笑
楽しそうー


確か、抵抗なんかは熱に強いけど
コンデンサは熱に弱いので
あまりハンダこてを当ててると
壊れると教わったのを覚えています。
あと半導体も。

ハンダ付けで使うヤニの匂いが懐かしいです。


by fop (2009-09-07 10:01) 

ふじのしん

>fopさん
電子回路の設計・・・おお!かっこいい!
最近の部品は多少熱を加え過ぎても大丈夫で、遠慮してハンダが上手くのらない方が問題多し・・・と最近読んだ本に書いてありました。
定評あるキットで初心者でも時間掛ければ大丈夫、というふれこみなんですが、自分には不確定要素が多すぎて上手く出来るかやっぱり自信が持てません。コンプレックス恐るべし・・・。
by ふじのしん (2009-09-07 13:09) 

たいへー

・・・実は、真空管アンプをサブシステムで・・・
などという野望を抱いておる、たいへーです。
是非完成させて下さい。
安上がりな方が、私も嬉しいし・・・
(解説は、細かくお願いします。^^;)
by たいへー (2009-09-08 20:57) 

ふじのしん

>たいへーさん
存じてます^^。
記事にしてみたものの果たしていつになったら完成するのやら(半年後くらいかな~(オイオイ。
このアンプ、音の方もなかなかの評判だし、やっぱり自分で手を掛けたものは愛着が生まれると思うので、たいへーさんもいかがでしょうか?(私よりも早く完成するのは間違いない。。。)
by ふじのしん (2009-09-09 12:52) 

ふじのしん

>きむたこさん
ご訪問ありがとうございます。
by ふじのしん (2009-09-09 12:53) 

ふじのしん

>SORIさん
ご訪問、Niceありがとうございます。
by ふじのしん (2009-10-13 01:14) 

鯉三

うーん、確かに簡単ではなさそうです。しかし、ぜひ成功記事をアップしていただきたいと思います。
ハンダ付けはハンダ(コテ)の扱いに慣れることなんでしょうね。いっぱい失敗しなければコツはつかめないのかもしれません。
by 鯉三 (2009-11-01 20:54) 

ふじのしん

>鯉三さん
集中できる時間がなかなか作れない事もありますが、道具を揃えただけでとりあえず満足してる状態です(なんだかありがちなパターン。。。
仰る通りハンダ付けはとにかくやってみる方が早そうですね。それよりも基礎的な電気知識が無い事の方が障害かな、と思ってます。
by ふじのしん (2009-11-01 22:45) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。