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”Days” [レコード]

今回の記事、実は昨年12月に書いたもの。

「下書き」として放置していたら自分の中ですでに旬を過ぎてしまった為、お蔵入りの予定だったのですが、ある理由により公開。その理由というのが、かくかくしかじか・・・。

※決して、「4月は記事書かなきゃ!3月なんか記事1本で・・・」という理由ではない。。
また、「レコード・カテゴリ記事なんか去年の6月以降書いてないじゃない。メインのブログテーマなのに・・」という理由でもない。。。

 

以下、本文。 




 

先日購入した中古レコード。 THE KINKSの "Candy from Mr.Dandy"。
それまで聞いた事もないタイトルの10インチ盤で、一見してジャケットも適当だし胡散臭さが満点。ブート盤だと思ってスルーするところだったんですが、ふと収録曲を見ると「Days」が収録されている。

※「Days」は68年のアルバム「The Village Green Preservation Society」に本来収録されるはずだった曲。「シングルヒットしそうな曲だから収録しない!」と、いかにもキンクスな渋い理由でシングル盤でのみ発売された。

※ネットで調べたところ、これは83年発売の英国PRT盤
。発売時期と収録内容からいってヒットシングル盤を集めて売らんかなと目論んだベスト盤ですね。10インチというところがちょっとミソかしら。


***********

はるか昔、徹夜明けで観たヴィム・ヴェンダースの「夢の涯てまでも(Until the End of the World)」の中で「Days」という曲を初めて知った。ひねりの多いキンクスの曲とは思えぬストレートな”歌”で、最初キンクスの曲だとは気付かなかった。 過ぎ去った日々の憧憬を歌ったThank you for the days♪で始まる易しい歌詞もあってキンクスにしては珍しく口ずさめる歌。そして今ではキンクスの曲では一番好きな曲。

この曲をレコードで聴きたいと思っても、キンクスのPYE時代のレコードは恐ろしく高価・・・というか、そもそも収録されているレコード(アルバム)が存在するのかしないのか。当時のシングル盤(さらに状態の良いもの)など探し始めると恐ろしい事になるし・・・。
仕方なくCDで我慢していたのが、期せずしてレコードの音で聴ける事になった。


 
写真左上は本来はここに収められる筈だった「ビレッジグリーン・・・」のデラックス・エディションCD。このCDには「Days」もアルバム関連作品という事で収録されています。


レコードで聴く「Days」はCDと比べると、その生き生きとした感じが素晴らしい。演奏者との距離もとても近く感じる。キンクスの生の演奏を近くで聴いた事などないけれど。 

単に音として聴くとCDの方がまとまりが良いけど、音楽として聴くとレコードの方が全然良いと感じるのは何故?音楽が音楽として生きているような気がする

いつもの事だけど、レコードの音のどういう要素がそういう感じを与えるのかよくわからない。
わからないというより言葉では上手く表現できないというべきか。

言葉に出来ないものだから好きなんだよね、きっと。




現在に戻る。

実は少し前に、この下書き記事を読んでいたら、

「PYEの美しいピンクレーベルを見てみたい」
「当時の英国盤のビニールコーティングされた薄っぺらのジャケに触れたい」
「kinksオリジナル盤の音はどんなだ?」

・・等々とレコード好きの心が突然騒ぎ始めてしまいまして。。。

その顛末は近い将来レコード自慢ネタとして記事となる(はず・・)
です。


 

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コメント 12

たいへー

同じ曲なのに、
ソースによって感じが変わるのは不思議ですよね。
整えられたCDの音より、雑味のあるレコードの音に
「音楽」を感じる気持ち、よく分かります。
レコードで育った私は、
やっぱりレコードの音に魅せられるんですよね。(笑


by たいへー (2008-04-04 21:46) 

ふじのしん

>たいへーさん
立体的だとかスピード感があるとかレコードの音って、いろいろ言葉では表現されますけど、どちらが原音に近いかといえばCDの方が多分正確だと思います。それが「音楽」になると何故かレコードの方が魅力的で・・・。
私もレコード育ちなので、そのせいでしょうか(^^。
by ふじのしん (2008-04-05 00:31) 

kumimin

CDとレコードではやっぱり音が違うのかなあ?
音の伝え方の違いでしょうか?
by kumimin (2008-04-07 00:18) 

ふじのしん

>kumiminさん
受ける印象が違うという事は確かに音が違っているのですが、何が?どういう風に?何故?・・を的確に言葉で説明できません。
CDの音って良くも悪くも綺麗にディスプレイされたものをガラスケース越しに見ているような気がするのです。いつ見てもピカピカで、文句のつけようがない展示。
例えをいろいろ工夫すれば、それだけで記事になりそうなところがあるのも、お気に入りの理由なのかも(^_^。
by ふじのしん (2008-04-07 18:24) 

fujio-rock

初めて買ったKINKSは高校時代で、再発のLPでした。
その頃はそんなに好きにならなかったですが、大人になってから・・・20代でしたが、好きになりましたね。
でも結局普段聴くのはCDになってしまいます。
レコードは実家かも知れません。
しかし、並べてみるとやはり、レコードの方がいいですね。
by fujio-rock (2008-04-09 00:17) 

ふじのしん

>fujio-rockさん
私も高校時代に買った再発LPから入ってます。当時好きだったjamのポールウェラーのヒーローがKINKSだという事で聴き始めたんですが、ちょっと風変わりなメロディラインが癖になってました。
ずっとCDで聴いていたんですがレコードで聴くと改めて良いなあと・・・。
こういうのを掘り起こしって言うのでしょうね(^_^。

by ふじのしん (2008-04-09 01:25) 

ゆつき(*´∀`)ノ

私も下書きしたけど旬を外してupできなくなったのが
あります。雪だるま作ったやつとか、えぇ。

レコードは私が小学生の頃CDが出始めたのでレコード
使った最後の世代付近かも知れません。
親父は今も大切に持ってますけど。
by ゆつき(*´∀`)ノ (2008-04-10 12:44) 

ふじのしん

>ゆつきさん
経験則といいますか、ことブログに関しては即アップの方が良いのではないかと最近思ってます。
一旦下書きでおいてしまうと再利用の方法を考えるのにものすごい苦労が・・・(←今回記事。。。
レコードって取扱いさえ丁寧にすれば一生モノだと思ってます。お父さんのレコードはきっと宝の山!
by ふじのしん (2008-04-10 13:28) 

エルモ

お久し振りでございます。^^;
レコードは文化遺産と言っていいと思います。間違いありません。
やはり音楽=波形ですので、それがそのまま刻まれた状態のレコードを、カートリッジがピックアップし、何の変換も無く(これが大事 ^^)そのまま増幅されてスピーカーから出てくるもの、これこそが音楽というものだと思います。
何だかんだ言ってもねぇ、ゼロとイチに変換しちゃぁ駄目でしょ、という事でしょうね。なめらかな音楽ののカーブが階段状になっちゃうんだもの。
どんな計測器よりも優れているのは人間の耳でございます。 
ではまた!・・・・・(^▽^)/
by エルモ (2008-05-14 19:35) 

ふじのしん

>エルモさん
こんばんは、お久しぶりです。この時間だとノンアルコールですね(←オイオイ。

音楽をパラメタ化すると、音の高低、音量、時間軸・・・といろいろ要素がありそうですが、デジタルメディアには入りきらない別の要素がさらにあって、それがレコードには入っているのかな、などとふと考えてしまいました。
灯台下暗しみたいなもので、なにか肝心なものがない気がするんです・・・うーん。

こんな事、書き始めるといくらでもブログ記事になりそうですね。それではまた!^^。
by ふじのしん (2008-05-14 23:43) 

鯉三

こんばんは。
キンクスはストーンズの同期ということで以前から親近感をもちながらも、結局これまでまともに聴いたことがないバンドです。こんなんで、ロックについては語れませんね。

情けない!

「Days」という曲はもちろんですが、ふじのしんさんから、キンクス初心者向けにお勧めのアルバムをご紹介いただければとても嬉しいです。


by 鯉三 (2008-05-21 02:07) 

ふじのしん

>鯉三さん
こんばんは。
私はかなり偏った音楽の聴き方をするので、ロックの定番みたいな曲を結構知らなかったりするのですが、キンクスは文字通り偏屈なところに惹かれたのか、昔からずっとお気に入りのバンドです。

この記事以降キンクスのお気に入りアルバム記事が続くはずだったのですが、気合が入りすぎたのか息切れしてしまいました。。。

あきらめずに書いてみたいです(^_^。

by ふじのしん (2008-05-21 23:20) 

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